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IGモータの使用に関する注意事項

弊社のモータを使用するにあたっては、以下の注意事項に従い、安全に正しく使用されますよう、お願いいたします。 詳細は弊社営業担当までお問合せください。

取り扱いと使用方法

  1. ほとんどのモータには、モータを製品に固定するためのネジ穴があります。モータ内部の部品が損傷するのを避けるため、ネジの長さに注意してください。最大許容ねじ込み長さについては、モータの図面を参照してください。 図面に記載がない、または図面で手元にない場合は、弊社までお問い合わせください。
  2. 通気孔やエンドキャップのノッチなど、モータの一部の仕様は、製造時期の違いなどで変更になる場合があります。 これらの仕様を製品に反映させる場合は、弊社の担当者に事前に相談いただき寸法管理が必要であることを確認してください。 また、弊社に事前の相談無く、モータの通気孔を塞ぐ形で製品へ使用することはお止めください。
  3. ギア、ファン、またはその他の部品をモータシャフトに取り付けるときは、モータ本体及びベアリングにラジアルおよびアキシャル荷重がかからないようにご注意してください。これは、稼働中のベアリングの寿命とノイズに深刻な影響を与える可能性があります。プーリーやギアなどをモータ出力軸に圧入する場合は、必ず反対側の軸のみを支持し、モータケースに接触しないようにしてください。また、軸にかかるアキシアル荷重も軸曲がりの原因となりますのでご注意ください。
  4. モータの端子やリード線を家庭用コンセントに差し込まないでください。 感電するおそれがあります。 電力を供給するときは、充電端子などの充電部に触れないでください。 感電するおそれがあります。 モータの回転部品に触れると、怪我をする可能性があります。
  5. リード線、スイッチ、リレー、モータドライバ IC などは、焼損などの故障のおそれがありますので、電流定格、電圧定格に適合したものを選定してください。
  6. モータ単体での評価だけなく、お客様の想定する実際の製品に組付けた状態での評価実施を推奨いたします。
    例えば:
    電気的・機械的特性、可聴・電気ノイズ、保存・動作環境、雰囲気・ガスの影響、信頼性など。
  7. モータ電源の内部抵抗、および高電圧、低電圧、規定外の電圧、大電流、パルス駆動(PWM含む)での使用は、モータの性能・寿命・始動性に影響を与えます。
    動作温度が通常の室温と異なる場合は、条件に注意してください。
  8. カーボンブラシの完全な摩耗、もしくは特定の環境・使用条件によっては端子間、端子とモータケース間、整流子スリット間の絶縁抵抗が低下する場合があります。モータケースと電源 GND 間で回路の焼損や短絡を起こさないように保護対策を施してください。
  9. ウォームギア、ファンなどによって生成される出力シャフトの軸方向スラストは、モータ ベアリングに追加の摩擦を与える場合があります。それによりモータの性能に影響を与え、寿命を縮めるおそれがあります。
  10. ベルトドライブ、平歯車などの付属品からのラジアル荷重や、偏心カムの回転などによる大きな揺動荷重、さらには外部からの振動により、軸方向スラストと同様の影響が生じます。
  11. モータは製品に組付けた実際の動作条件下で評価を行い、予想耐用年数を確認してください。 アキシャルおよびラジアル荷重が大きい場合は、シャフト端を保持するために追加のサポートが必要になる場合があります。
  12. ベアリングの近くのケースまたはエンドキャップの表面に強い圧力がかかると、ベアリングの位置がずれ、モータの内部摩擦が発生する可能性があります。 モータを取り付ける際はベアリングの近くやシャフトに力をかけないようにしてください。 特に小径のモータは、固定力により回転数(rpm)が変化しますのでご注意ください。 モータを円筒形のケースに押し込む場合は、ハウジング/エンドキャップの外周部分を押してください。
  13. モータを固定する際にねじ込みが偏らないようにしてください。 モータ本体が変形するような力を加えないでください。 モータ取り付け面の平面度や特性に悪影響を及ぼすおそれがあります。
  14. 特に指定がない限り、モータ端子を押し込んだり、引っ張ったり、曲げたりしないでください。
  15. 接着剤がベアリングに付着したり、モータ内に入ったりしないようにしてください。
  16. 故障の原因となるおそれがありますのでオイルやグリースがモータ内に入らないように注意してください。
  17. モータ内の部品が破損するおそれがありますのでモータの組付け作業に超音波を発する機器を使用する際は十分に注意してください。
  18. モータ端子のはんだ付けを行う際は、端子周りが熱塑性変形したり、無理な力が加わって曲がったり凹んだりしないように、手早く作業を終了させてください。 はんだくずやフラックスがモータ内に入らないように、 必要に応じて端子付近の開口部を覆ってください。
  19. オイルやグリースが取り除かれ、ベアリングノイズの原因もしくはベアリングの寿命短縮の原因となるおそれがありますので、モータのベアリングには手を触れないでください。
  20. 輸送中の梱包材や生産ラインの固定具による擦れによってモータケースに印刷されたマーキングがぼやけたり、消えたりすることがあります。
  21. 真空またはガス雰囲気(アルゴンなど)でモータを駆動させると、モータの性能または寿命に悪影響を与えるおそれがあります。
  22. 低分子シリコーン化合物を含むシリコーン材料から発生するガスは、モータの整流子、ブラシ、またはその他の部品に付着します。電気エネルギーにより、それらがSiO2、SiC、およびその他の成分に分解されると、整流子とブラシの間の接触抵抗が急速に増加します。
    さらに、モータに使用するとき、または製品の組み立て中に、接着剤またはシール材が有害な性質のガス(ハロゲンガスなど)を生成させないよう十分に注意してください。
  23. ある用途で承認済みのモータであっても、新しい別の用途に使用する場合は再検証と評価が必要です。他用途に適用可能か検討する際は弊社にご相談ください。

過負荷/過少負荷

  1. 小型高出力モータは、非常に急速な温度上昇にさらされます。
    過度な電圧を印加する場合や、ストールもしくはストールに近い状態での長時間の使用などが想定される場合はあらかじめ弊社にご相談ください。
  2. モータの使用条件(取り付け方、負荷、環境温度など)によっては、モータが過熱する場合があります。やけどしないように注意してください。
  3. モータに熱損傷を与えるおそれがありますので、通電中にモータシャフトをブロックしないでください。たとえ短時間だったとしてもモータ内に過剰な熱が蓄積し、危険です。
  4. 弊社は、製品内でブラシ付きDCモータを公称条件(電圧と室温)で予測されるストールトルクの約30%で動作させることを推奨します。
  5. 弊社は、無負荷、過負荷、または外部駆動(開回路発電機動作)でのブラシ付きDCモータの使用を推奨しません。そうした形での使用を検討される際には、あらかじめ弊社にご相談ください。そのための調査及び設計の調整が必要になる場合があります。

重要な保管条件

  1. 非常に高温もしくは低温の環境、極端な多湿環境、また腐食性ガスが存在する環境下では、モータの部品が損傷したり、モータの性能が低下したりするおそれがあります。
    推奨される保管環境条件:
    気温+10℃〜 + 30℃、相対湿度30%〜95%。
    6ヶ月以上(グリースが使用されているモータの場合は3ヶ月以上)の保管は、始動性能が低下する場合があります。カーボンブラシと整流子の表面の酸化は、モータが動作していない時 (保管時や輸送時など) に発生します。 これにより、電気抵抗が増加するおそれがあります。 抵抗の変化量は、非動作時の温度と湿度のレベルに関連しています。 長期間操作を行わなかった後の最初の起動時は、モータの性能が低下している場合があります。モータを起動し、しばらくすると本来の性能に復帰します。
  2. 燻蒸剤はモータ及びその部品を損傷させるおそれがあります。
  3. 例えごく少量でもシリコーン、シアン系接着剤から発生するガス、ハロゲンガスなどはモータ及びその部品に恒久的な損傷を与えるおそれがあります。

危険な環境

弊社モータは通常の環境で腐食に対して保護されていますが、 ケースなど一部の金属部品には腐食しやすい、メッキされていない鉄が使われている箇所があります。 ご不明な点がございましたら弊社までお問い合わせください。

弊社では、新しい用途に合わせたモータの改善、開発を行い、お客様の悩みを解決するお手伝いができるよう体制を整えております。ブラシ付きDCモータについて悩みがありましたら遠慮なくお問い合わせください。







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